2017-11

明大戦!



この秋のラストカードは明大戦。

明大とラストカードで対戦するのは11年秋以来。
そして今春は明大との対戦で開幕したが、
春の開幕カードと秋の最終カードで同じチームと対戦するのは
00年の立大との対戦以来17年ぶり。

東大は第5週法大戦で02年秋立大戦以来15年ぶりの勝ち点を挙げた。
法大からの勝ち点は24年ぶり。これは41歳伊藤一志投手が東大野球部を
目指すきっかけになった勝ち点である。
そして連勝での勝ち点は97年春の立大戦以来20年ぶりであった。

これによって、このブログを開設して以来ずっと使われて続けていた、
02年秋立大戦以来○○年ぶりの勝ち点、という言葉は、
東大野球部の歴史という蔵の奥に仕舞われ、ようやく静かな眠りに
つくこととなった。

第6週を終えて6校とも残すところ1カード。
優勝争いは慶大が一歩リードした。
慶大と明大が勝ち点3で並ぶが勝率の争いで慶大は早慶戦に連勝すれば
自力で優勝を決められる。
勝ち点2の立大も連勝勝ち点を挙げれば慶大、明大の結果次第で優勝の
可能性がある。

一方で下位の争いも混沌としている。
優勝争いが直接対決でなく、最下位回避争いも直接対決でないためだ。
立大に至っては、まだ優勝の可能性も最下位になる可能性も残している。

東大は連勝勝ち点なら5勝6敗の勝ち点2。
自力で4位(タイ含)を決められる。
2勝1敗の勝ち点で5勝7敗となった場合も、他校の結果次第で4位(タイ)
まで可能性を残す。
早大とは完全に勝敗で並んでいるため、単独最下位脱出(5位タイ)
のためには、単純に早大の早慶戦での勝敗と並べばよく、
最下位脱出へは早大より1つ多く勝つことが必要になる。

他校の結果含めて最後まで順位争いから目が離せない。


東大は法大戦、1回戦で4回までに3点を先制すると、5回には一挙5得点を
挙げて8-0と引き離した。宮台投手が2失点完投で大量リードを守り、
結果9-2というスコアで快勝した。
宮台投手はリーグ戦6勝目。
打線が14安打したのは06年春の立大1回戦以来11年ぶり。
辻居、三鍋、宮台が2打点、田口、山田、杉本が1打点を挙げた。
宮台投手は先発での5勝全てで自ら打点を挙げている。
そして7点差勝利は97年春の立大2回戦以来20年ぶりであった。

勝ち点を懸けた2回戦、
東大は前日に続いての登板の長谷川投手を攻略して初回に4点を先制する。
東大先発は立ち上がりには定評のある濵﨑投手だったがこの試合では
2回に2点を失うと、浜田監督はすぐに宮本投手を2番手に送った。
この試合で勝ち切りに行く強い意志が表れた投手交代であった。
宮本が2回のピンチは断ち切るも、3回に1点差に迫られる。
やや重苦しい空気になりかけた4回、宮本投手が自らリーグ戦初本塁打を
放つと、走者を溜めて2番手鈴木昭が熊谷に代わった初球を3点本塁打。
この回2本塁打で4点を挙げて8-3と再び突き放した。
東大は6回から前日121球完投の宮台投手を投入。その宮台投手は疲れも
あり小刻みに失点して最終回には1点差まで追い上げられ、一打逆転の
ピンチを迎えるが最後の打者を左飛に打ち取り、楠田に代わって左翼に
入っていた山本が捕球して試合終了。
辛くも逃げ切って連勝での勝ち点獲得となった。
勝利投手は2番手宮本でリーグ戦初勝利。

打線は2試合で17得点。慶大3回戦の2桁得点と合わせて実に
8得点以上を3試合で挙げたことになる。

ここまで9試合を戦って総得点は38、総失点は59。得失点レシオは1.55。
東大のシーズン最多得点は94年秋の46であり、あと8点に迫っている。

投手陣は勝ち点を挙げた法大戦では宮台、濵﨑、宮本の3投手が登板。
今季2完投勝利を挙げた宮台投手の防御率はチーム防御率と同じ5.88。
4カード全てで先発している濵﨑投手が8.10、
法大戦でリーグ戦初勝利の宮本は2.84と安定している。
宮本は投手陣で唯一被安打数が投球回数より少なく、四死球は投球回数の約半分。
WHIPは1.4未満であり東大投手としてはかなりの好内容となっている
(死球を含んだ概算だが16年春の宮台投手より低い値)。
明大戦でもこの3人に柴田、小林を加えた5人かさらに山下大を加えた6人の
投手陣がマウンドを務めることになるだろう。
先発は1回戦宮台、2回戦濵﨑が有力。宮本の存在感が増してきているが、
おそらくはリリーフでの起用が継続されるのではないか(3回戦では先発も
あり得るか)。

宮台投手のリーグ戦最多投球回数は16年春の44回であり、
すでに41回1/3を投げていることから、自己最多となることはほぼ確実。
通算記録ではあと2勝すればプロ入りした遠藤良平投手らの8勝に並び歴代4位、
シーズン4勝なら赤門旋風の81年春大山投手の5勝以来、シーズン3勝で
94年秋の高橋崇投手以来となる。
奪三振はあと17個で歴代5位高橋崇投手の131個に並ぶ。
プロ志望届提出直後の法大戦では勝ち点という最高の結果を掴んだ。
26日のドラフトを前に明大戦でも大学野球での最後にふさわしい投球を披露したい。

濵﨑投手は同期宮本投手に初勝利の先を越されたが、
立ち上がりに失点しない落ち着きがある。高校時代の実績からすれば
1人で投げ切ることも十分に可能な投手だが、まずは繋ぎの先発として
序盤をしっかり抑えることに集中したい。

宮本投手は鈴木優一投手以来となるリーグ戦勝利と本塁打の双方を
記録した投手となった。1試合で同時に記録したのは赤門旋風81年春
早大2回戦で完封勝利した国友投手以来だそうである。
昨季まで小林、濵﨑、山下大がベンチ入りして宮本のみが外れるケースも
多く、先発デビューでも同期の3投手に先を越されていたが、その優れた
野球センスを発揮して一気に話題の中心に踊り出た。
小林、濵﨑、山下大の3投手も負けられない。同期の投手陣が刺激し合って、
さらに高いレベルで競争していくことになるだろう。

2年生春からリーグ戦42試合に登板してきた柴田投手もラストカードを迎える。
リリーフ登板36の中での交代完了20は信頼感の証明でもあるだろう。
94連敗を止めた勝ち星はチームがその後白星を重ねる中でも色あせることが
ないが、最後に自身の集大成の1ページを付け加えたい。

小林投手、山下大投手は登板機会あれば来年に繋げる投球をしたい。

3点打線を超え、"4点打線"を作り上げて勝ち点を掴んだ野手陣は明大戦でも
積極的に点を獲っていきたい。
明大の1回戦先発は現在1.61で防御率ランキングトップの齊藤投手が予想されるが、
齊藤からは昨春、山田主将が明大戦12年ぶり勝利を決めるサヨナラ打を放っている。
この春の対戦でも山田、田口が適時打。決して手も足も出ない相手ではない。
まずは宮台、齊藤の投げ合いが予想される初戦で今季の得点力を見せつけたい。

法大戦で勝ち点を引き寄せる3ランを放った田口選手は現在通算4本塁打、25打点。
東大歴代1位の通算6本塁打、28打点が射程内に入っている。
これらの個人記録を捉えることになれば、それはすなわちチームの最下位脱出にも
大きく貢献することになるだろう。
25打点のうち、24打点が3年生以降の2年間で挙げたもの。今季はここまで8打点。
まずは自身が目標とするシーズン10打点を達成し、さらに記録を伸ばしたい。

楠田選手は今季、自身初の2ケタ10安打。リーグ戦通算安打を54まで伸ばしている。
ここまで打率.323で、自身初の3割達成、そしてベストナインも視野に入る。
通算14二塁打は片山英選手と並び東大歴代1位タイ。
通算24打点も田口選手に次ぐ歴代4位タイとなっている。
さらには今季2本塁打で浜田監督の持つ東大選手のシーズン最多3本塁打へあと1本。
まさに東大野球部史上に輝く打撃成績と言える。
田口選手同様、個人記録を塗り替えるような活躍をすることがチームの勝利に
繋がっていくだろう。

早大戦からスタメンに復帰した山田主将も法大戦2試合ともで適時打を放ち、
その守備ともども勝ち点に大きく貢献した。
主将としてチームの勝ち点獲得という大きな責任を果たしたが、今季は最終カードで
さらに大きな目標を狙える位置にいる。
通算72試合出場はチームの現役選手最多であり、通算打席数274はリーグの現役選手中
最多となっている。15年春から3季連続本塁打を放った長打力、昨春明大戦で
サヨナラ安打を放った決定力。
主将として最後に最下位脱出を果たしてチーム2017を次世代2018へ引き継ぎたい。

4年生は多くの選手がサポート役を果たしているが、ベンチで最後の戦いに挑むのが
森田捕手と水島選手。今季はまだ安打が出ていないが、ともに2年生春からリーグ戦に
出場してきた豊富な経験を有している。勝ち点2を掴むため、最上級生の経験・実力を
活かしたい。

3年生では今季正捕手に定着した三鍋捕手がここまで31-8,.258、4打点の活躍。
先輩たちが長年届かなかった勝ち点捕手となった。ラストカードもこのままの勢いで
1シーズンを全うしたい。
進境著しい1,2年生にやや押され気味だった3年生も
杉本が法政戦でリーグ戦初打点含む2打点、山本、岩田にも安打が出た。
福井は3番手捕手を勝ち取るとリーグ戦初打席初安打をマークする勝負強さを発揮した。
代打の切り札的存在の磯野、ケガから戻った実力者宇佐美舜。
来季は最上級生となるが、その前にまずチームの大仕事に貢献して先輩を送り出したい。

下級生では
中堅レギュラーを掴んだ辻居が32-11,.343、1本塁打、6打点、2盗塁と驚異的な成績を
ここまで残してきた。楠田選手とともに外野手のベストナインを狙える位置にいる。
高い水準での初の規定打席での3割台を達成し、明大戦でも切り込み隊長として
チームの勝利に貢献したい。

山田主将の骨折により、開幕遊撃のポジションを任された新堀選手は、
その後二塁へ回ってレギュラーに定着している。
今季リーグ戦初本塁打含む2本塁打を放って一気に注目された。
プレッシャーのかかる場面でも力を発揮できる選手と映る。
楠田選手とともに東大選手シーズン最多本塁打を狙いたい。

1年生岡選手はリーグ戦初打席初安打からコンスタントに15-5,.333をマーク。
法政戦では出番がなく、1年生での全カード安打達成は成らなかったが、
明大戦でも出場機会があればそのシュアな打撃で貢献したい。

ここ一番での代打青山にも期待がかかる。

そして打者としての側面から最後にもう一度上げたいのが宮台投手だ。
これまで自ら適時打を放てば投球でも勝利をもぎ取る"The 自援護"ぶりを見せてきた。
最終カード、宮本投手に先を越された勝利&本塁打で勝ち点に貢献できれば
その千両役者ぶりは大学野球のフィナーレにふさわしいものとなるだろう。

36年ぶりの勝ち点2で最下位脱出。
チーム一丸で勝利を掴み取り、最高の卒部セレモニーにしたい。


対する明大はここまで6勝3敗で勝ち点3の2位。
優勝を懸けた対戦の目標は当然、連勝での勝ち点だ。
今季3勝負けなしの大黒柱の4年生、齊藤大将を擁し、先発2番手には2勝している
同じく4年生水野。リリーフには高橋、石毛ら。

チーム防御率3.00はリーグ1位、チーム打率.293は一厘差でのリーグ2位。

打線は東大と同じ7本塁打を放ち、規定打席の3割打者が越智、竹村、村上の3人、
2割9分台が渡辺佳、逢澤の2人と高打率の選手が並ぶ。
本塁打は河野と高瀬の2本がトップ、打点は越智が10、逢澤が9で続く。

エースが抑えて打線が打つ、これをそのままやらせてしまえば勝機は失われる。
東大はまず宮台が神奈川高校野球の同期、齊藤に投げ勝ち、
山田、楠田、田口がけん引する打線が明治の強力打線と互角以上に渡り合う、
ガチンコのぶつかり合いで初戦をモノにし、3回戦で再びエース対決となった場合
の分を考えると、法政戦同様総力戦で2試合で勝ち切る戦いをすることで勝ち点が
見えてくるだろう。

台風の接近で天候は荒れ模様、果たして試合が何曜日に行われるかも読みにくい
状況だが、東大野球部は自らのプレーでグラウンドに旋風を巻き起こし、
94連敗からの勝ち星、15年ぶりの勝ち点、そのホップ、ステップの次にある
20年ぶりの最下位脱出を果たしたい。

チーム2017の集大成、今年の最後に最高の試合を。


明大スポーツ記事
東京六大学野球 2017~秋~ (30)東大戦事前インタビュー① 浜田監督、山田主将、楠田選手
http://www.meispo.net/news.php?news_id=11221
東京六大学野球 2017~秋~ (31)東大戦事前インタビュー② 田口選手、宮台投手、森田選手
http://www.meispo.net/news.php?news_id=11224
東京六大学野球 2017~秋~ (32)東大戦事前インタビュー③ 柴田投手、水島選手、宇佐美舜選手
http://www.meispo.net/news.php?news_id=11225
東京六大学野球 2017~秋~ (33)命運握る最終カード 東大撃破で40度目のリーグ頂点へ!/東大戦展望
http://www.meispo.net/news.php?news_id=11228


昨年の明大戦
春1回戦:0-1x 敗:宮台 2安打 (二塁打1)
春2回戦:3x-2 勝:有坂 8安打 (二塁打2)
春3回戦:3-12 敗:宮台 3安打 (本塁打1、三塁打1、二塁打1)
秋1回戦:2-9 敗:有坂 6安打 (本塁打1、二塁打2)
秋2回戦:4-7 敗:小林 7安打 (本塁打1、二塁打1)

今春の明大戦
春1回戦:2-6 敗:宮台 4安打
春2回戦:0-13 敗:小林 4安打
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