2017-10

慶大戦!


空き週を挟んでの第4週は慶大戦。

各校2カードずつを終えて、
明大が勝ち点2、早大、慶大、立大、法大が勝ち点1、東大が勝ち点ゼロ。
全勝、全敗ともに1チームもなく、大混戦となっている。

第2週の明大戦で、04年秋以来12年ぶりの明大戦勝利を挙げた東大。
対戦5校中、最も勝利から遠ざかっていた相手から勝利を挙げた。

04年秋に松家投手が2安打完封で勝利を挙げて以降、
1点差、2点差の接戦は幾度も演じたが、その度に明大の「負けない力」に
阻まれて、勝ち星は10年以上掴めずにきた。

明大1回戦、宮台投手と明大・柳投手の投げ合いとなった一戦は、
大竹投手、小島投手と投げ合った早大1回戦と同様、9回表を終えて0-0。
1点が勝負を分ける戦いとなったが、9回表にスクイズに失敗した東大に対し、
明大はその裏、エース柳本人がスクイズを決め、サヨナラ勝ち。
宮台投手は2試合続けて0-1xでのサヨナラ負けとなった。

柳投手は、優勝争いの天王山となった昨秋の法大戦で、
延長13回の熱戦をスクイズによる決勝点で落とし、優勝を攫われた。
その悔しい経験が、この試合の好判断によるスクイズ阻止に繋がった。

雨で1日順延し、月曜日に行われた2回戦では、
昨春2年生でリーグ戦初登板を果たして以来、18試合全てリリーフで
登板してきた柴田投手が、リーグ戦初先発した。
社会人対抗戦以降、2週間マウンドから遠ざかっており、コンディションが
心配されたが6回を87球でまとめて2失点の好投をみせると、
リーグ戦わずかにまだ2試合目の2年生、有坂投手が9回までの3イニングを
ゼロに抑え、同点で迎えた9回裏、山田選手のサヨナラ打での勝利。
12年ぶりの明大戦勝利は、東大8年ぶりのサヨナラ勝ちでもあった。

3回戦は再び宮台、柳のエース対決となったが、
この試合は大学野球のエースとして一日の長のある柳が投げ勝って
明大が勝ち点を挙げた。

東大は3シーズン連続となる今季初勝利を挙げたものの、
14年ぶりの勝ち点は逃した。


東大は2カード5試合で総得点6、総失点24。
チーム防御率は5.02でリーグ5位、チーム打率.183は6位。

投手陣では何と言っても昨秋立大1回戦から3試合連続完投も記録、
防御率2.25とエースとして安定する宮台を筆頭に、
柴田、有坂の明大戦勝利コンビ、さらに早大2回戦先発の4年生三木、
同じく4年生の吉川、出田、今季は投手転向して勝負する竹中と
タイプも様々な投手が揃い、近年の東大としては屈指の陣容を誇る。

宮台、柴田の両3年生がライバルとして切磋琢磨しながら先発で活躍し、
2年生有坂はリーグ戦2試合目での勝利。同じ2年生の竹中も心中期する
ものがあるはず。
そしてこれまでリーグ戦経験を積んできた4年生も下級生の活躍に
大いに刺激されているだろう。
山本俊も肘痛からの復活を期しており、慶大戦では4年生投手陣にも
注目したい。

今季の東大は43イニングで38奪三振と奪三振率が高い。
宮台の20イニングでの18個が数として最多だが、
有坂が8イニング8個、竹中が4イニングで5個、三木が3イニングで4個など
奪三振率が9以上(1イニングあたり1個以上)の投手が7人中5人。
昨秋がシーズン通じて51個、昨春は40個という数字からも、
今季の奪三振数の多さがわかる。
それも宮台投手が多く獲っているから、というだけではないところが
要注目、見どころである。


打線は明大戦から楠田選手が4番スタメンで復帰した。
復帰後3試合で9-3,.333、二塁打を2本放っており、今季も長打力は大きな
魅力である。

早大戦では4番、明大戦では5番に入った田口選手は、柳投手を打てなかった
ものの、5試合で15-5,.333、明大2回戦では待望の長打(二塁打)も出て、
チームの首位打者(リーグ11位)。

そして明大戦で輝いたのはなんといっても山田選手だ。
3番にすわり(早大2回戦では2番)、明大2回戦では12年ぶり勝利を決める
サヨナラ打、3回戦は敗れたものの意地の3ランを放ち、チーム全6得点の中で
4打点を挙げている。通算12打点もチームトップ。
2年春から3季連続の本塁打で通算3本とし、4年秋まであと18カードあり、
6本塁打の東大最多本塁打記録も視野に入ってきた。

山本克選手の久々の三塁守備は一塁コンバート前より安定しており、
守備からリズムを作ってクリーンアップへの繋ぎのバッティングで
チャンスメイクしたい。
田中選手はここまで無安打だが、やはり守備からリズムを作っていきたい選手。
安定した守備力で外野のレギュラー争いをリードしたい。
喜入捕手は3安打3四死球で出塁率は3割を超える。安定したキャッチングと
ともに、6、7番での長打もあるバッティングは、チーム得点力を一段高める。
明大2回戦では今季チーム初の適時打、得点圏に走者を置いた打席で結果を
出してほしい選手だ。

主将、副将の4年生選手に続いて挙げたいのが桐生選手だ。
開幕スタメンは水島選手に譲ったが、2戦目からスタメンに入ると
ここまで18打席で13打数4安打、長打を2本(三塁打、二塁打)放っており、
さらに3四球に犠打2つ、で出塁率は実に.438と規定打席を満たしている選手の
中で最も高い数字をマークしている。
さらには盗塁も法政・大西千と並ぶ3つでリーグトップ。
4年生でブレイクする野手が必ずしも多くない東大の中で、
今季その力を一気に開花させた。
勝利を挙げた明大2回戦からは打順も1番に上がり、チームの飛躍に欠かせない
存在になってきた。

今季から外野転向の宇佐美も規定打席を満たしている。
今季初安打はまだ出ていないが、チーム最多の4個の四球を選んでおり、
昨年までもリーグ戦、新人戦で発揮していた選球眼を活かした働きをみせている。

田中、宇佐美らと外野陣の一角を争うのが平野、山本修の両選手。
いずれも今季リーグ戦初安打を放っており、それぞれ平野はスリーベース、
山本修は明大戦サヨナラの走者となる内野安打と見事な仕事をしてみせた。

明大戦サヨナラのホームを踏んでリーグ戦初得点を記録した岩熊選手も
昨年のボーンヘッドの印象を見事に塗り替え、新たなスタート。

早大戦で初安打を放った森田選手、岩田選手、
そして今季リーグ戦デビューした磯野捕手、田畑選手、齋藤柊選手、杉本選手も
それぞれの役割を果たしてステージを上げていきたい。

まもなく新入部員も正式発表されるが、さらにチーム内の競争が激しくなっていく
中で、上級生も下級生も切磋琢磨して、出番を得たら必ずモノにする強さを
培ってほしい。


対する慶大は、前週明大戦で4回戦まで激闘を演じた末、勝ち点を落とした。
ここまでの2カード、6試合で3勝2敗1分。
チーム防御率は4.03(リーグ4位)、チーム打率は.231(リーグ4位)。
ただし大黒柱の加藤拓は防御率0.28で、他の6投手計で8.65なので、
4.03という数字にはあまり意味がないかもしれない。
3勝は加藤拓の2勝と小原大のリーグ戦初勝利となる1勝。
ここまでの2カード、加藤拓が1回戦、3回戦に、小原大が2回戦、4回戦に先発している。

先週かなり話題になったことだが、明治戦では
加藤拓がそれぞれ12回、10回を投げ切った1回戦、3回戦は1-1、1-0というロースコア
であったが、2回戦、4回戦は0-10、0-18という記録的大敗を喫した。

失点の多さもさることながら、明大投手陣の前に4試合で2得点しか挙げられなかった
点も戦いを苦しくした。
その2点も内野ゴロの間の1点とソロ本塁打であり、タイムリーは4試合で1本も
出ずじまいであった。
開幕週の法大戦では2試合で計31安打を浴びせて11-1、8-2と快勝しており、
本来、打撃の力強さのあるチームだが、東大戦ではそのどちらの顔を見せるのか。

1回戦先発がほぼ確実な4年生、加藤拓投手は東大戦では初登板から
33回1/3無失点を続けている。
通算6試合で5勝0敗、33回1/3を被安打11、与四死球11、奪三振37。
先に宮台投手と息詰まる投手戦を演じた早大・大竹投手、明大・柳投手も
東大戦で失点はしており、彼のようにデビュー以来無失点を続けている投手という
のはなかなかいない。
この記録をさらに伸ばすのか、東大打線がついに得点をもぎとるか。
今季も32回を投げて自責点1と驚異的な成績を残しており、得点はそう簡単な
ことではないであろうが、加藤拓も今季宮台と投げ合った大竹、柳の姿を見て、
今までにないプレッシャーを感じてもいるはずだ。

2回戦、4回戦の先発はこれまでの2カード、同じく4年生で、左腕の小原大投手
が務めた。開幕週法政2回戦で5回2失点でリーグ戦初勝利。
通算成績は18試合で1勝2敗も防御率2.36は安定している。
一方で、34回1/3で与四死球が27と多い。
東大はボールをしっかり見て四球を選ぶことも重要なポイントになってくるだろう。

今季はそのほか、4年生の藤原、3年生の清水洋、亀井、2年生の原田、太田の5人が
リリーフで登板している。
このうち左腕は小原大、清水洋の2投手。

明大戦での大量失点劇を経て、東大戦ではベンチ入り投手を一部入れ替えてくる
可能性も考えられる。
いずれにしてもまずは加藤拓との戦い、2回戦のことはそのあとだろう。

打線は昨秋シーズン19本塁打と強烈な破壊力を発揮、
中でも東大戦では2試合で6発を浴びせ、2試合計14得点のうちの11点を本塁打で
挙げている。
今季も6試合で5本塁打とその威力には要警戒であることに変わりない。

山口が.320でチームの首位打者、沓掛が3本塁打でリーグトップ。
打点はなんと1年生の柳町が6打点でチームトップ(リーグ2位)。

中堅手の柳町はここまで6試合で22打数6安打(二塁打1、本塁打1)。
要警戒の大物新人が現れた。

第4週の土日はプロ併用日で延長戦が行われない。
その意味では相手が加藤拓投手であろうとも、まず慶應の攻撃に
9個のゼロを並べてしまえば負けはない。
勝ち点を挙げるためには1度は加藤拓投手を破らねばならず、
それは3回戦よりも1回戦で可能性がよりあるだろうとイメージされるが、
これまで東大に得点を全く許していない相手、東大打線は加藤拓から
どのように得点するイメージを持ってバッターボックスに立つのか、
興味深いところだ。

個人的には、四球をもぎ取って走者を溜めての長打、
これが加藤拓から得点するイメージだが。
その点で桐生選手や宇佐美選手の選球眼は重要なポイントになりそう。

宮台投手についての記事が様々な媒体に次々に出ており、
注目は日に日に高まっている。
この視線の中でパフォーマンスをより高めていけるならば、
まさにプロ向きの選手と言えるのだろう。

宮台投手とすれば、今季3度目(1回戦エース対決)の正直。
加藤拓投手にすれば、これまで通り、ゼロに抑えて当たり前の登板。
両者の思いがどのように激突し、18.44メートルに火花を散らすか。

GWが始まり、いつもより多くの観客が集まりそうな試合、
東京六大学野球ファンを増やすような戦いを、是非期待したい。


一昨年の慶大戦
春1回戦:0-7 敗・関 4安打(二塁打1)
春2回戦:2-13 敗・辰亥 2安打(二塁打1)
秋1回戦:0-7 敗・白砂 4安打
秋2回戦:4-10 敗・石上 6安打(本塁打1、二塁打1)

昨年の慶大戦
春1回戦:0-8 敗・山本俊 4安打(二塁打1)
春2回戦:2-9 敗・辰亥 6安打(二塁打2)
秋1回戦:1-5 敗・柴田 3安打(本塁打1)
秋2回戦:3-9 敗・山本俊 6安打(本塁打1、二塁打1)
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