2017-10

早大戦!


昨年ついに94連敗をストップさせ、春、秋それぞれ1勝を挙げた東大。

春のリーグ戦、東大は開幕カードで、
昨年リーグ春秋連覇、大学野球選手権優勝の3冠に輝いた早大と対戦する。

かつては7試合連続2ケタ失点負けを喫するなど、惨憺たる対戦成績が続いた
時期もあったが、昨年は4試合のうち2点差が2度、3点差が1度。
完封負けは1試合のみで、2ケタ失点はなかった。

14年秋に総得点20、総失点80で得失点レシオ4.00とすると(レシオ4倍は
理論的に20試合に1回勝てる数字)、15年春は同16、65で4.06、
15年秋には同22、55で2.50と記録的な数字に飛躍した。
力は継続的に高まってきているだけに、
今シーズンも投手の踏ん張りと打線のしぶとさで昨年の覇者に食らいつきたい。

東大はこの春、3週間強と長期の沖縄バッテリー合宿、
そして選抜メンバーによる約1週間の福岡合宿を行って、チーム力を強化してきた。

オープン戦の対戦成績は15試合1勝13敗1分。総得点33、総失点89。
例年より強豪との対戦が多かっただけに勝敗的には厳しいが、
得失点レシオは2.70。

ちなみに昨春は23試合で4勝18敗1分、総得点43、総失点133で
得失点レシオは3.09であった。


投手陣からは、経験豊富だった辰亥、白砂、関の3投手が卒部したが、
昨年1勝ずつを上げた柴田、宮台両投手をはじめ、昨年も活躍した多くの投手が
残っている。

この春のオープン戦には登録16人のうち、13投手が登板。
A軍戦、B軍戦織り交ぜた数字だが。登板数は(社会人対抗戦含む)
9試合:三木、
8試合:出田、吉川、有坂
6試合:竹中
4試合:柴田、三鍋
となっている。

先発数は(社会人対抗戦含む)
4試合:三木、柴田
3試合:竹中
2試合:宮台
1試合:上田、有坂、三鍋
となっており、調整の遅れた宮台が2試合、山本俊はリリーフのみ2試合と登板が
少なかった一方、三木、柴田、竹中の3人で全体の約2/3を占めた。

投手陣は社会人対抗戦では8人がベンチ入りしたが、
リーグ戦でのベンチ入りは6±1人か。

右足裏の疲労骨折の影響で調整が遅れた宮台投手だが、
先発、中でも1回戦の先発が有力だ。
もう1人の先発は、山本俊投手の実戦の出遅れを考えると、
少なくとも開幕カードでは三木、柴田両投手のいずれかが有力と考えられるが、
オープン戦最終週では三木、宮台の先発であったことから、
2回戦先発を三木投手と予想したい。

今季、宮台投手をどのように起用するか開幕してみないとわからないが、
仮に3回戦に先発させないとすれば、3回戦に先発する「第三の男」が
誰になるかも注目される。

上に挙げた宮台、三木、柴田の3投手に加え、
オープン戦で多く投げている出田、吉川、有坂、
3月末から実戦復帰した東大史上最速の山本俊、
昨年の初打席ランニングホームランから今季は投手で勝負する竹中が
ベンチ入りの有力候補。
この中で有坂投手と竹中投手はリーグ戦登板経験がこれまでなく、
この春が投手としてのデビューシーズンとなる。

昨年の早大戦4試合、柴田投手はその4試合全てに登板し、
全てリリーフながら実に3度も責任投手になっている。
今季もリリーフに回るならば、昨年同様にしびれる場面での登板が
多くなりそうだ。
山本俊投手が短いイニングでも全力で投げられれば、
「投手陣全体で作りだす緩急」という点において非常に有力な戦力となる。

上記の投手だけでも8人。ベンチ入り争いは厳しいものになっている。
ほかにもリーグ戦登板経験のある川口投手、社会人対抗戦に登板している
三鍋投手らがおり、リーグ戦初登板を目指す投手陣は貪欲に登板機会を
求めていきたい。



野手陣は、昨秋最終戦のスターティングメンバーのうち、
二塁・飯田、三塁・長藤、右翼・阿加多の3人が卒部した。

中でも1年生秋から飯田がレギュラーを務めていた二塁については、
浜田監督が「大きな穴が空いている」というほどだ。

この春はこれらのポジションをコンバートも交えつつ各選手が争い、
新たな陣容を確立してきた。
中でも注目は、これまで守備に難があるとされ、代打専門の出場であった
田口選手を一塁レギュラーに抜擢したことだ。
これに伴い、山本克主将は最初にレギュラーを取った古巣である三塁へ戻った。

結果、
捕手・喜入、一塁・田口、二塁・水島・三塁・山本克・遊撃・山田、
左翼・楠田、中堅・田中、右翼・山本修
が社会人対抗戦でのスターティングメンバー。

この試合では全ての野手を使いきるメンバー交代を行ったことで、
各ポジションの状況もある程度わかったが、
上記の選手とポジションを争う選手として、
捕手・下雅意、二塁・岩田、中堅・宇佐美、右翼・平野
らが挙げられる。
宇佐美は今季から外野コンバートとなり、レギュラー獲得を狙っている。

社会人対抗戦で、この試合チーム一の当たりを放つなど力強い打撃が目を惹く
森田捕手、昨季のボーンヘッドから今季は改めて走塁のスペシャリストとして
存在感を示したい岩熊選手、代走5度で2得点と生還率の高い桐生選手など、
チーム内で光るモノをもつ選手は、まずは特技で期待に応え、そこから
存在感を高めていきたい。

定評のある一塁守備が武器の佐藤選手、昨季の新人戦で桐朋勢4人同時出場を
叶えた齋藤選手らも今季はリーグ戦で出場の機会がありそうだ。


早大戦の開幕投手は、左腕・大竹、竹内のいずれかの可能性が高そうだが、
社会人対抗戦での基本形と、その後のオープン戦終盤での選手起用から、
開幕スタメンを予想してみると、
左の竹内、大竹と読めば
8田中、2喜入、5山本克、6山田、3田口、4水島、9山本修、1宮台、7平野
あるいは右の吉野和と読めば
8宇佐美、2喜入、5山本克、6山田、3田口、7平野、4水島、1宮台、9山本修
と、とりあえず現時点は予想してみたい。
打順は一応それらしく書いてみようという以上のものではなし。
シーズン中も結構変わったりするし、部外者の予想は実に難しい。


対する早大は、
投手陣は主力の多くが残り、野手陣は大幅に入れ替わっている。

昨年の春秋18勝のうち、
1勝を挙げた吉永が卒部したが、
6勝の小島、5勝の大竹、3勝の北濱、2勝の吉野和、1勝の竹内が残っている。
それぞれにタイプの異なる5投手だ。

いずれも力のある投手だけに、起用法のバリエーションは豊富であろうが、
早稲田スポーツのインタビュー記事では、「小島は後ろ」などと語られており、
左腕・大竹投手ともう1人の先発は、左腕・竹内か右アンダーの吉野和が
有力と思われる。

昨年勝ち星を挙げている5投手を軸に、投手の新戦力がどれだけ台頭して
くるか、注目される。

このように昨年とそれほどスタッフの変わらない投手陣に対し、
野手は昨年のレギュラー8人のうち6人が卒部、顔ぶれは大きく変わることになる。
昨年から残ったのが4年生の石井主将と中澤副将の2人。今季はクリーンアップで
3番・中澤、4番・石井が期待される。

道端捕手が卒部したあとに正捕手を務めるとみられるのが3年生の吉見捕手。
これまでリーグ戦出場経験はなく、開幕戦がデビュー戦となる。

その他のレギュラー候補は
内野で佐藤晋、立花、眞鍋、木田
外野で八木、長谷川寛、三倉
といった面々だが、ここに挙げた全員がリーグ戦出場経験がないか、
まだリーグ戦でヒットを打っていない。
というか野手でリーグ戦でヒットを打ったことがあるのが石井、中澤の
2人だけなのだ。


このように野手のリーグ戦での経験値という意味では東大が上回るが、
東大はいかにしてそのアドバンテージを勝敗に結びつけるか。
どのような戦術をもって開幕戦に臨むか注目される。


一方で東大にとって基本強みではありながら、落とし穴にもなりかねないのが、
昨春連敗を止め、秋にも5-2と14年ぶりに3点差以上で勝利したことで、
「まあ今季も勝てるだろう、問題は勝ち点と最下位脱出」というような
空気に(周囲が)なっていることだろう。

昨秋防御率リーグ4位の2.17をマークした宮台、規定投球回まであと1イニングで
防御率3.00をマークした柴田をはじめ、歴史的にみてもレベルの高い投手陣を
擁する東大だけに、飛躍への期待は高まるが、どんな強豪もまずは目の前の
試合での1勝から。地に足付けて、開幕戦を落ち着いて戦いたい。

早稲田はスタメンにリーグ戦でまだ安打を記録していない選手が6人並ぶ
ことになる。ちょっといやらしい言い方になるが、この選手たちのリーグ戦
初安打をいかに阻止するか、チームを波に乗らせないためには、そこが
ポイントとなってきそうだ。
リーグ戦経験のない、あるいは少ない選手たちにいかに易々と結果を残させ
ないか、東大投手陣の意地の見せ所である。

野手陣はまずは守備で投手陣を盛り立て、
この春強豪たちを相手にしても完封負けは16試合中3試合のみと
しぶとい得点力を発揮した打撃で試合の主導権を握りたい。
先制逃げ切りはもちろん、0-1や1-3といった展開でも
「このままではやられる」と思わせるような打線の粘り強さを
発揮できれば、14年ぶりの勝ち点、19年ぶりの最下位脱出が見えてくる。

昨年の覇者早稲田を倒すことから、2016年東大の躍進が始まる。


早稲田スポーツ「東大戦展望」
http://wasedasports.com/news/20160407_45814/


一昨年の早大戦
春1回戦:0-11 敗・辰亥 3安打
春2回戦:0-14 敗・石上 3安打
秋1回戦:5-11 敗・吉川 13安打(二塁打1)
秋2回戦:1-8 敗・吉川 3安打(本塁打1)

昨年の早大戦
春1回戦:2-5 敗・柴田 2安打(二塁打2)
春2回戦:0-9 敗・関  2安打
秋1回戦:2-4 敗・柴田 8安打(二塁打2)
秋2回戦:2-4 敗・柴田 8安打(本塁打1、二塁打2)
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