秋のリーグ戦へ向けて
秋のリーグ戦開幕まであと4週間となった。
京大戦、七大戦を終え、オープン戦も残りあと9試合。
開幕直前、9月に入ってからの試合が1試合のみと少ない。
投手陣はとにかく数はいる。
春は鈴木投手離脱の中、3年生前田投手が初めて規定投球回を投げ、
2年生が存在感を示した。
和田投手が全試合登板したほか、投手転向の平泉投手は先発登板も経験した。
最上級生西村投手は好投を見せた試合もあったが柱とはなれなかった。
スローカーブをうまく使った投手が多かった印象。
一方で相変わらずの制球難が目立った試合も多かった。
秋も春のように柱のいるようないないような状態で戦うのか、
ある程度主力を絞り込んで臨むのかどうか。
やはり柱となれるかどうかのカギはスタミナと制球力だろう。
最後のシーズンとなる鈴木投手の復帰も期待される。
下級生ばかりとなった捕手は、春は田中選手が正捕手の座を掴んだ。
途中から田中選手がケガで離脱したため右翼にいた内海選手がマスクを被ったが、
その内海はこの夏は三塁を守っているようだ。
したがってこの秋も正捕手の最有力は田中選手、これに須貝選手が挑む形か。
田中は春のリーグ戦では打撃が不調のまま終わってしまったため、
秋は持ち前の長打力もアピールしたい。
内野手は一塁の笠井選手が苦しんだが、二塁高橋、三塁岩崎は安定、遊撃も
濱田選手がまずまず期待通りの働きを見せた。
一塁は途中から秋末選手が入って結果を出した。
秋はコンバートもある状況だが、仮に二塁高橋、三塁内海、遊撃岩崎となれば、
あとは一塁。本来打撃の得意な選手が多い一塁だけに、誰が入ってもしっかり
打撃で貢献したい。この布陣なら内野手全員打率2割台、さらには全員2割5分台も
狙えるメンバーだ。
新人戦、オープン戦で活躍を見せる舘、成瀬らの1年生は秋のデビューを狙いたい。
これまで遊撃のレギュラーだった濱田選手、コンバートの影響がありそうだが
最後のシーズン、豊富な経験を活かして存在感を示したい。
外野は春は古垣が2割7分をマークしたほか、規定打席未満ながら3年生の堀口、鬼原が
そろって.261(23-6)とそれぞれ自己最高の結果。
内海は途中から捕手に回ったがチーム最高の.297を記録した。
主力選手が全員2割5分以上の高打率。東大ではなかなか珍しいことだろう。
秋も仮に内海が内野コンバートとなってもこちらも内野同様、全ポジションで
打率2割5分以上を目指せるメンバーだ。
ラストシーズンの岩間、新人戦などで4番に座った蛸井らの1年生も切磋琢磨して
外野陣のレベルを底上げしていきたい。
こうしてみると、捕手の田中が本来の打力を発揮すれば、チーム打率は最低2割、
目標としては2割5分以上を狙えることになる。
となれば戦後最高のチーム打率、95年の.253超えが具体的な目標値となろう。
そのためには常に調子のよい選手が出場機会を伺うような、層の厚みを増した、
レベルの高いポジション争いが期待される。
守備面もこのメンバー主体であれば大きな不安はないだろう。
あとはいかに投打が噛み合うか。
対戦相手の投手陣が素晴らしいだけに、なかなか大量得点は難しいところだが、
秋のシーズンではロースコアでの接戦逃げ切りだけでなく、乱打戦で打ち負けない
ような豪快な勝ち方も目指してほしい。
そのためには内海、岩崎、田中といった選手が中核として揃って高い数字を残すことが
期待される。
走塁面は積極性の一方、粗さも目につくだけにここ一番の確実性を高めてほしいところ。
山越ら代走のスペシャリストの起用もポイントになるか。
いずれにしても打線は打率だけでなく得点力に結び付く打撃を見せてほしい。
春はあと少しで2割に届く、チーム打率.197をマークしたが、そのわりに迫力は
物足りなかった感がある。
野手の顔ぶれはそろっているだけにファンの望みも高くなる。
投手では、春唯一規定投球回に達した前田投手には春を超える4点台の防御率を期待したい。
チームとして5点台の防御率を達成できれば、好試合が期待できる。
被打率よりも与四死球が最大の懸念だが、春は1イニング当たり1個を超える与四死球を
出してしまった。
イニング数の半分以下とは言わないが(本来目指すべきラインだけれど)、
イニング数の2/3くらいの個数でまとめられれば春よりはしっかりした試合ができるのでは。
実戦練習の機会は案外残り少なくなっているが、まずはしっかり調整していい状態で
秋のリーグ戦に臨んでほしい。



